2010年10月10日日曜日

◆文字単位とミリ単位の怪

完全無欠なWord様、文字単位を使うかミリ単位を使うかといった細かな設定にもなんなく対応する。
初期状態では「単位に文字幅を使用する」がチェックされているので
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インデントの単位などは文字単位となっている。
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また、文字単位の設定をしていても直接「1 mm」と打ち込むことによってミリ単位入力も可能である。
ユーザーの使い勝手を第1に考えるWord様ならではの機能だ。

ところが、文字単位で運用しているはずがミリ単位で設定されているのを見かけることがある。
とりあえず見つけたのが、全Wordユーザーから賞賛の嵐を浴びている、かの有名な箇条書き機能である。
箇条書き設定後の段落設定は以下のようになる。
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なぜミリ単位?などと不思議に思うのはまだ早い。
この状態で、OKボタンを押して再度段落ダイアログを開いてみる。
なんと今度は文字単位だ!!
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なぜ?文字単位運用だからWord様が反省して戻してくれた?などと不思議に思うのはまだ早い。
先ほどの箇条書き設定した直後(ミリ単位で表示された状態)に戻って、ルーラーにて左インデントを設定してみる。
すると左インデント、ぶら下げインデントともにミリ表示だ。
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この状態でOKボタンを押しても、今度は文字単位には変わらない。そのままだ。
試しにここで左インデントを段落ダイアログにて「0 mm」にしてOKを押し、開きなおしてみる。
今度は文字単位に変わった。
そこで、また最初に戻って箇条書き設定直後の状態から段落ダイアログにて左インデントに「1 mm」を設定してみる。
これはルーラーで設定した時と同じく左インデント、ぶら下げインデントともにミリ表示。
こんどは(そろそろ驚いても良いのだが)、箇条書き設定直後の状態から、左インデントではなく右インデントを段落設定ダイアログにて「1 mm」と指定してみる。
するとなんと、右インデントはミリ表示、ぶら下げインデントは文字表示に変わる。

もうなんかどうでも良くなってきた。
書いていてもよくわからないし、おそらく読んでいてもよくわからないだろう。

おそらく状態遷移図でも書かないと解明できないだろうし、解明したところで覚えきれもしない・・・・。
到底そこに設計があるようには思えないのですべてが偶然の産物ではなかろうか。

結局インデントの単位がミリ表示されるか文字表示されるかは時の運であると割り切り、1文字3.7ミリ換算で自分の頭の中で変換するのが現実的ではないかと。
ここで3.7ミリは標準スタイルのフォントサイズ(10.5ポイント)をミリ換算したもの(多分)

すべてはWord様の気の赴くままに。

◆0.67字の怪(0.86字の怪その後)

昨日グリッド線の間隔を1文字とすることで1文字単位でルーラーによる調整ができることを確認した。
Word様には逆らうな!!: ◆0.86字の怪

はずだったのだが、今日やってみるとなぜかできない。
昨日のは夢だった?
Word様の気まぐれ?

試行錯誤した結果、どうやらグリッド線を表示していないといけないようだ。
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グリッド線表示にチェックを付けて文字グリッド線の間隔を1字にすることによってようやく1文字単位のルーラー設定が可能になる。
どうやら昨日はたまたまグリッド線を表示させていたのだろう。
そもそもグリッド線を表示させていないとルーラー設定は0.67字単位となる。
これまたどこから出てきた数字なのか・・・・。

纏めると、初期状態では
・グリッド線を表示させないと0.67字単位
・グリッド線を表示させると0.86(0.85)字単位
ページ設定でグリッド線の間隔を1文字とすると
・グリッド線を表示させないと0.67字単位
・グリッド線を表示させると1字単位

といった感じの様だ。

さすがWord様、なんとも判り易い仕様だ!!

2010年10月9日土曜日

◆0.86字の怪

インデントを増やすボタン20101009225304 にてインデントを増やすと1文字単位に増えていく。

しかし、水平ルーラーにて設定すると0.85字などと中途半端な単位で増えていくWord様。
20101009225631

なぜ1文字単位じゃないの?などとWord様に問いかけてはいけない。
素直にその設定を探る。
どうやら文字グリッド線の間隔によって決まっているようだ。
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0.85と0.86、微妙に違っているが・・・・。
これを1字と設定してあげると水平ルーラーでインデント設定しても1文字単位となる。

初期設定が0.86なのに0.85となるのは何かの誤差?
試しに0.87にするとちゃんと0.87字になる。

あれ、もう一度0.86に戻すと今度はちゃんと0.86字になっている(@@)
相変わらず大らかなWord様。

まぁ実害の無いところなので深く追求せずに1文字としておこう。

0.86ってどこから出た数字なんでしょうね。

2010年10月7日木曜日

◆段落の縦罫線がはみ出る怪

先頭行は見出し1が基本でしょ、って事で見出し1を設定。
ちょっとお洒落して0.5行空けてみる。
こんなこともWord様はお茶の子さいさい。
段落設定で段落前に0.5行を指定してあげるだけ。
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もう少し見出しらしくするために段落罫線も引いてみた。
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設定対象に段落を指定するのがみそ。(メニューを選ぶ前に段落を選択しておけばここも段落が初期表示される)
ちなみに、上記のメニューに出ている「下罫線」とか「上罫線」でも引けるが線種の指定はダイアログで指定する必要がある。(これで引くときは段落を選択状態にしておく必要がある)

結果はこんな感じ。
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もう少しお洒落に縦線も追加する。
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すると、結果はこんな感じ。
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あれれ、ちょっと変だぞ。なんか縦がちょっと長い・・・・。
そうか、段落前に空けた0.5行分にも罫線が引かれている・・・・。
判りやすいように、段落前の行を3行にするとこんな感じ。
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えぇー、そういう仕様?
試しに上罫線も引いてみると、
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あれ、縮んだ。
って事は仕様じゃないよね・・・・。

ん~、今日もWord様は機嫌が悪い。
なんとかなだめねば。

色々やってみたところ、段落の背景に色を付けても縮んでくれる。
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そうか、って事は背景色を白にしてあげれば、
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おぉー、完璧だ!!

Word様破れたり!!

ページ自体に背景色を付けたりするとこんな感じになっちゃうけど・・・。
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その時はほら、段落の背景色も変えてあげて・・・・・。
Word様を使わせてもらうにはその位の手間を惜しんじゃダメでしょ。

2010年10月6日水曜日

◆オブジェクト選択メニューの怪

オブジェクト選択というメニューがある。
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おー、マウスで囲んでオブジェクト選択できるやつね。
これ便利なんだよねー、

って選択できないじゃん。
うんともすんとも言わない。
選択範囲を示す枠も表示されない。

調べてみたところどうやら2010では(いつからかはよくわからないが)その機能はなくなっているらしい。

じゃ、このメニューって何のためにあるのかしらん・・・・。
メニュー的にはトグルになっていて選択はできるのよねん・・・。

みんなを和ませるためのWord様のサービス?
もしかして下位互換モードのときだけ使えるとかってオチ?(試す気もないけど・・・)

代わりになる機能がないか色々と調べてみる。
「オブジェクトの選択」の下にある「オブジェクトの選択と表示」って使えそうじゃない?
表示もできるんだからオブジェクトの選択より賢こそう。
選んでみるとこんな画面が表示される。
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おぉー、こいつをクリックすると選択できるやん。
Shift押しながらクリックすると範囲選択・・・。
って範囲選択できないやん。Ctrlも効かない。

さすがはWord様、Windowsの常識も無視なのねん・・・。
オブジェクトは描画キャンバスに配置しろって事かぁ。
でも、確かデフォルトで描画キャンバスに配置されるのを最近やめたんじゃなかったかしらん。

2010になってWord様の迷走ぶりもいよいよ加速してきたなぁ。

Word2020になるころには文字が書けなくなっているかもねん(笑)

◆表紙ページが削除できない怪

表紙ページの追加で、右クリックするとコンテキストメニューから追加する場所を選択できる。
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これで表紙を追加すると、奇数偶数ページ別指定を行った時に2ページ目に偶数ページヘッダーが表示される地雷を回避できるのだが、こんどは別の地雷を踏んでしまう。

なんとこれで追加した表紙は削除ができないのである。
左クリックで追加した場合の削除機能は表紙の追加メニューの下に並んでいる。
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当然ほかの表紙に置き換えもできない。
無理やり削除するには、張り付いているオブジェクトを一つずつ選択しDELしていくしかなさそう。
悪いことに最近のWord様、ドラッグして囲んで複数のオブジェクトを選択する機能を切り捨てている。(いったい2010で何が良くなったのかしらん)

ん~、いろいろと試してみたけど有効な回避策は見つからない。

今日のWord様には完敗です。

◆2ページ目に奇数ページヘッダーが表示される怪

新規文書を開き、ページ上部をダブルクリックするとヘッダーの設定ができる。
見開き文書などでは奇数ページと偶数ページに別々のヘッダーを設定したいので「奇数/偶数ページ別指定」をチェックする。
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するとヘッダー領域が奇数ページと偶数ページに分かれてくれる。
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さすがWord様、痒いところに手が届く素晴らしい機能だ。
もっと素晴らしいことに、見開きページには表紙も付けたかったりするのだが、Word様はそんなこともお見通し、以下の操作で簡単に表紙が追加できる。
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これで表紙付の見開きページが完成だ!!
っということでこれを印刷してめでたしめでたし。

とはならないのが我らがWord様。
なんと表紙裏に奇数ページヘッダーが印刷されるではないか(@@)

なんてこった。
確かに画面上も2ページ目(表紙追加前の1ページ目)に奇数ページヘッダーが表示されている。

ん~、なぜだろう・・・・。
もしやWord様、アメリカ育ちだから・・・、アメリカでは1ページ目を偶数というのだろうか。

ちなみに、これはWord2010での現象で、Word2007では2ページ目が偶数だ。
もしや2010年問題?(笑)

どちらにしても、Word様には逆らえない。
このままでは使い物にならないので回避策を探る。

どうやら、「ページ番号の書式設定」というのをする必要があるらしい。
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この開始番号が1になっているのため、表紙の次のページが1ページ目(すなわち奇数ページ)として扱われている模様。(表紙を追加するとデフォルトでヘッダーにだいして「先頭ページのみ別指定」のチェックがつくので先頭ページの次が1ページになるってことかな)
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ん~、ページ番号なんて振ってもいないのに「ページ番号の書式設定」をしなければいけない。
しかも、この文書にはセクションが一つしかないのに、1から開始と前のセクションから継続で結果が異なる。
なかなか凡人には想像を絶する設定が必要になった訳だ。
これぞバージョンアップの醍醐味ですね。

ちなみに、表紙を追加するときに左クリックではなく右クリックしてコンテキストメニューから表紙を追加するとこの現象は発生しない。(まぁ、こちらはまた別の問題が発生しますが・・・)

何はともあれWord様、また一つ素晴らしい地雷をプレゼントしてくれました。

◆見出し1+左:1字の怪

スタイルウインドオプションというダイアログ画面で「スタイルとして表示する書式の選択」というオプションがある。
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こいつをチェックしておくと文章に追加設定した独自の書式を表示してくれる。
ちなみに、上記ダイアログを表示するには、「ホーム」タブのスタイルから以下をクリックし、
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スタイルウインドウを表示させ、オプションをクリックする。
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たとえば、文章に「見出し1」スタイルを適用したのち、段落設定ダイアログから左インデント1字を設定する。
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するとスタイルウインドウに「見出し1+左 1字」といった表示が現れる。
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これで、次からは左1字インデントしたスタイルを適用する場合は、これをクリックするだけでよくなる。
さすがWord様、素晴らしい機能だ。

独自のテンプレートを使っているときなども、この表示をしておけば、スタイル以外の書式設定している箇所が瞬時に判る。
また、このスタイルを常用するのであれば「見出し1」のスタイル自体を更新してあげればよい。

「見出し1」を右クリックし「変更」を選択。
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書式ボタンから「段落」を選択。
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あとは左インデントに「1字」を指定してあげればよい。
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っと思ったのだが、なぜか「見出し1+左:1字」が消えてくれない。
全文削除するといったん消えるのだが、「見出し1」スタイルを適用すると「見出し1+左:1字」がゾンビのように復活してくる。

どうやらWord様は、この操作がお気に召さないらしい。
仕方がないので、「見出し1+左:1字」が適用されている段落にカーソルを置いたのち、「見出し1」を右クリックして「選択箇所と一致するように見出し1を更新する」を行ってあげる。
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すると、Word様はやっと「見出し1+左:1字」を吐き出すのを止めてくれる。
自分の作った文章であればこれでも良いのだが、人が作った文章などは、その段落にどんな設定がされているか定かではないので本来は前者の方法で行いたいのだが・・・・。

Word様には逆らえない。

ちなみに、上記方法で「見出し1+左:1字」を消した後も、スタイル変更ダイアログから段落設定を開き、何も変更せずにOKを押したりしすると「見出し1+左:1字」が復活するので注意が必要。